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Market centre in Tokyo stock exchange.jpg
Photo: Illustrative image — Photo: ehnmark, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

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AI相場はいつまで持つのか、AI相場を支える巨額投資にIMFが警鐘、日本の株式市場と家計にも迫る「逆資産効果」

IMFがAI相場を支える巨額投資に警鐘を鳴らし、レバレッジの巻き戻しによる世界経済へのリスクを指摘した。

Updated 4 min read

Key points

  • IMFはAI主導の調整、国債利回りの急騰、サイバー攻撃を金融市場の3大リスクとして提示した。
  • ハイパースケーラーによる投資適格社債の発行シェアが、2024年以降1%未満から10%へ急増している。
  • AI株式リターンの感応度が高い地域として、韓国、台湾、日本の順にアジアの先進国が挙げられている。

Why it matters. AI投資の収益化が遅れレバレッジ取引の巻き戻しが起きた場合、実体経済の押し下げや、日本を含むアジア先進国の株式市場に激しい調整がもたらされる可能性がある。

IMFが10月中旬に公表した報告書で、AI主導の調整を金融市場の静かなるリスクの一つに挙げた。ハイパースケーラーによる社債調達やヘッジファンドの信用取引など、AIへの集中投資に伴うレバレッジの巻き戻しが懸念されている。AI投資の巻き戻しにより、2028年までに世界GDPが最大0.4%押し下げられるシナリオを想定している。

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AI相場はいつまで持つのか、AI相場を支える巨額投資にIMFが警鐘、日本の株式市場と家計にも迫る「逆資産効果」

コアウィーブショックはAI相場逆回転の始まりに過ぎないのかもしれない(写真:ロイター/アフロ)GFSR:金融市場の3大リスク GFSR:金融市場の3大リスク 目下、AI相場の持続可能性が金融市場の争点となっている。バブルの生成と崩壊を巡る議論は常に事後的にしか判定が難しいものだが、10月中旬、IMF(国際通貨基金)から公表された「世界経済見通し(WEO)」および「国際金融安定報告(GFSR)」は、今後を占う上で重要な示唆に富んでいる。 いつも通り、興味深い論点が多く収録されているが、まずは「Resilience, Risk, and Transformation(強靭性とリスク、そして変革)」のサブタイトルで議論が掘り下げられているGFSRに着目したい。とりわけ第1章では「回復力の裏側:高まるリスク、未解決の脆弱性」と題し、当面の金融市場の死角(リスク)となりそうな論点が網羅的に整理されている。 同章の冒頭分析では、「金融市場に対する3つの静かなるリスク」と銘打ち、①AI主導の調整、②国債利回りの急騰、③サイバー攻撃による脅威の3点が挙げられている。いずれも看過できない論点だが、近年にわたって大きな関心を集め続けているのが①だろう。最終的には日本を含むアジアの先進国に対し、大きな含意を持つ論点でもあるため、改めてコラムで掘り下げておきたい。 薄氷のAI投資 確認するまでもなく、AIをテーマとした関連投資は近年の世界経済および金融市場を支える重要な原動力となってきた。データセンター、半導体、および関連インフラへの支出は、実体経済の好不調を左右する存在に至っており、米4~6月期GDPで米国内におけるデータセンター関連投資が民間住宅投資を史上初めて上回るという動きが大きく取り沙汰されたばかりだ(図表①)。 イラン攻撃後の下押し圧力を相殺してなお世界経済が堅調を保っている主因の1つがAI関連投資であることに疑いはなく、AI依存の成長経路と言って差し支えない。この点は同時公表のWEOでも強調されており、だからこそAI投資の巻き戻しに伴うリスク分析を入念に行う必要がある。 論点は設備投資からキャッシュフローの回収速度に 後述するように、AI関連投資を支えている諸要因は決して頑健とは言えず、薄氷の上に投資が蓄積されているような状況である。それゆえ、収益性に多少でも疑義が生じれば、金融市場が大きなショックに直面しやすい。 実際、今年7月のアルファベットの決算発表直後には、同社を含めハイパースケーラー(巨大クラウドサービス事業者)やAI半導体・ハードウェア銘柄(例えばNVIDIAなど)の株価が暴落するという事態が注目を集めた。 これはAlphabetの決算が悪かったからではなく(むしろ良好であった)、「兆ドル規模に迫る巨額の設備投資・借り入れ急増に対し、生み出されるキャッシュフローの回収スピードが釣り合っていない」というROIの不透明感を意識した反応だった。 このショックを境に、金融市場におけるAI投資の争点は「投じた資本をいかに持続可能なフリーキャッシュフローに転換できるか」に移りつつある。設備投資の大きさが経済を駆動する材料として好感される局面は過ぎており、現在はその規模の適切性が問われる局面に変わっている。 上述した通り、AI投資は事実としてGDP統計に象徴され.

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