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Frankfurt Stock Exchange (Ank Kumar) 01
Photo: Illustrative image — Photo: Ank Kumar, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

business

【金融学習】キオクシア決算に学ぶ金融理論

キオクシアの決算発表を受け、配当や分配可能額の仕組みを金融理論の観点から解説する記事。

Updated 4 min read

Key points

  • 配当は30円で、大方の予想では配当は出るとの見方だった。
  • 決算の2日前には株価が15%近くもの大暴騰を演じていた。
  • 会社法の配当上限は連結利益ではなく親会社の単体決算で計算すると説明されている。

Why it matters. 会社法の分配可能額は親会社の単体決算で計算されるため、連結の純利益が大きくても配当余力は別に見る必要があると記事は指摘している。

キオクシアは10月30日18時45分に決算を発表した。配当が30円にとどまり、翌四半期の会社予想利益も市場予想を下回ったことで、PTSでは株価が大きく下げた。出来高は1億株、売買代金は1兆円を優に超えた。筆者によると、配当総額は約480億円で、単体の分配可能額8,632億円から自社株買い8,000億円を差し引いた額に当たるという。

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【金融学習】キオクシア決算に学ぶ金融理論

10月30日18:45。日本で最も注目を集める会社、キオクシアの決算発表があった。世間はハロウィンパーティーで大騒ぎだが、筆者にとっては、キオクシア決算より愉快なパーティーは存在しなかった。 華金デート組で溢れるお洒落なバーのカウンター席で、決算ライブをするYoutuberの配信を見始めた。なるほど、Youtuberが株の配信をすると、まるで競馬実況さながらだ。しかも、同接数は驚異の3万人である。 10月30日18:45。 日本で最も注目を集める会社、キオクシアの決算発表があった。 世間はハロウィンパーティーで大騒ぎだが、筆者にとっては、キオクシア決算より愉快なパーティーは存在しなかった。 華金デート組で溢れるお洒落なバーのカウンター席で、決算ライブをするYoutuberの配信を見始めた。 なるほど、Youtuberが株の配信をすると、まるで競馬実況さながらだ。 しかも、同接数は驚異の3万人である。 ちなみに、この配信者、朝8時台の寄り付き配信でも2万同接を稼ぎ出す売れっ子である。 「あがれええええ、させええええ」 キオクシアのYahoo掲示板は、1日で1万コメントがつく異様な盛り上がりを見せている。 キオクシアの出来高は1億株、売買代金は1兆円を優に超える。 それほど、キオクシアの決算は世界中の投資家の注目を集めていた。 投資家の注目は、①配当が出るか、②市場予想を上回る業績見通しが出るか、の2つであった。 大方の予想では、①配当は出るとの見方だった。 決算の2日前には15%近くもの大暴騰を演じて、いよいよキオクシアの帰還を予期させた。 しかし、18:45になった瞬間に、キオクシアのPTSは大きく下げ始めた。 信用買いをしていたYoutuberは俄かに騒ぎ出す。 何やら、配当が30円しか出なかったらしい。 「うまい棒が2本しか買えない。 株主をなめているのか」というコメントでYoutubeが荒れていた。 更に、翌四半期の会社予想利益が市場予想を下回ったことで、買い方はパニック状態に陥っていた。 30円の配当については諸説あるが、最も確からしいのは以下の説明である。 26年3月末単体決算ベース ・資本剰余金:7,724億円+繰越利益剰余金:908億円 =分配可能額8,632億円 自社株買い8,000億円を使っていたので、 配当可能額=8,632億円-8,000億円 ≒ 480億円(今回の中間配当総額) 1. 分配可能額の基本的な計算の仕組み 会社法では、配当などの上限(分配可能額)を以下の計算式で厳格に弾き出します。 プラスの要素(財源のベース) = ① 最終事業年度末時点の「剰余金の額」 + ② 決算期あとに発生した臨時的な利益や自己株式処分等のプラス マイナスの要素(控除すべきもの) - ③ すでに保有している自己株式の帳簿価額 - ④ 最終事業年度末あとに処分した自己株式の対価や、その他法律で定められたマイナス調整 つまり、単に「帳簿上に出ている利益」や「手元の現金」をそのまま全額配当してよいわけではなく、 自社が抱えているリスク資産(自己株式など)や資本の安全性を差し引いた残り しか配当に回してはならない、という制限がかかります。 2. 最大のポイント:「連結」ではなく「個別決算(単体)」で計算する 会社法上の制限において非常に重要なのが、 .

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